CB缶カバーをレザークラフトで作ってみた

かものはしです。

CB缶カバーをレザークラフトで作ってみたので手順のご紹介です。

自己流のやり方も多いと思いますが、ご参考になればと思います。

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革の裁断

まずは必要な分だけ革を裁断して切り出します。

CB缶のサイズ計測

まずCB缶のサイズを計測する必要があります。

 
こちらがCB缶。

調べるとCB缶はJIS規格で大きさが統一されているようです。

カバーは各社のCB缶で使いまわしができますね。

では実測します。


 
CB缶のカバーを付ける部分の高さは151mm、円周は210mmのようです。

しかしここで注意!

今回はルガトショルダーという光沢の美しい革で作成するのですが、厚さが3㎜あります。

円周が210mmなので革も210mmの裁断で足りそうですが、実際に革を合わせてみると220mm必要でした。

おそらく革の厚み分、革の内側の円周と外側の円周で長さが若干変わるためと思われます。

ということで今回必要な革の寸法は縦151mm横220mmになります。

下書き

革を裁断しやすいように下書きをします。

僕は型紙を作るのがめんどくさいのでいつも革に下書きしています。

ボールペンで下書きしたらこんな感じ。

 

裁断

裁断はカッターで行いました。

 
CB缶の円周は210mmですが、革の厚さを考慮して220mmで裁断です。

コバ処理

革の裁断面をコバと言います。

そのままでもいいっちゃいいんですが、処理した方がキレイです。

処理前はこんな感じ。ちょっとボソボソしてます。

 

処理剤にトコフィニッシュを使います。

 
つまようじにちょこっと付けます。

 
コバにつけます。

 
ウッドスリッカーで磨くと…

 
ツヤが出てきれいになります。ちょっとわかりにくいかも…

 
同じ要領で床面(革の裏面)も処理できます。

ただ今回の革はそこまでボロボロとこぼれないし、カバー付けたら見えないし、そのままでいいかーと思い未処理のままにしました。

縫い合わせる

今回はクロスステッチで縫っていきたいと思います。

革を重ね合わせることなく、且つ見た目オシャレにできる縫い方です。

縫い穴あけ

縫う前はまず穴あけですね。

今回は音対策として菱ギリを使った穴あけにしました。

レザークラフトの音対策に関してはこちらの記事をどうぞ。

【音対策】レザークラフトで気になる音を抑える方法!アパートやマンションでも気にならない!
かものはしです。 レザークラフトをはじめたはいいけど、菱目打ちで穴開けるときとか音が気になりませんか? 特にマンションやアパートだとより気になりますよね。 けっこう響き渡るんですよ、あの音。 苦情が来ても嫌だし、でもレザクラしたいし…どうし...

まずは穴を開けるところに目印を付けます。

今回は革の裁断面から3mmのところを縫っていくことにします。

まずボールペンで開始点と中間点、終点をポチっと目印になるように下書き。

 

次にその三点を通るようにボールペンで線を引きます。

 

と、ここでミスに気づきました…

いつもなら縫った後に糸で線が隠されますが、今回はクロスステッチでした…

表よりは裏に目印を引くべきでした。革が暗い色なので目立たないけど…

皆様お気を付けください。

線が引けたら菱目打ちをグッと押し付けながら跡を付けていきます。

 
こんな感じで地道にやっていきます。

 

これで穴あけの目安は完成。

次に菱ギリで穴を開けていきます。

 
地味な作業ですが、重要な作業になります!

ここで穴あけが不十分だと、後の縫う作業の時にめっちゃ苦労します。

あとガタガタに穴が開くと見栄えも悪いです。

一穴ずつしっかり貫いていきましょう。

 

糸の準備

次は縫う糸の準備です。

クロスステッチの際は縫う長さの7~8倍が必要らしいです。

僕は7倍を選択しましたが、途中で足りなくなりました…

8倍は準備したほうがよさそうです。

ただ足りなくなっても途中からまた縫い始められるのでご安心を。

クロスステッチで縫う

それでは縫っていきましょー!

クロスステッチの縫い方はいつもこちらのサイトを参考にさせて頂いています。

まずは革を目的の形に成形します。

形が崩れないようにクリップで止めます。

 
直接クリップすると革が傷つく可能性があるのでハギレなどかませると良いかと思います。

次に裏から針を通します。

 
両方の針を通します。

 
両方が同じ長さになるように調整します。

 
そして片側のみを縫っていきます。

反対側の一個下の穴に表から針を通して…

 
裏から戻して針を通します。

 
どうしても緩んでしまうので、ギュッと締めます。

 
あとはこの繰り返しです。

作業を進めていると裏から刺すのが難しくなってきます。

 
この通り裏からだとどこに縫い穴があるかわかりにくいんですよね…(革にもよるかも)

そんな時は菱ギリでグサッと再度貫通させるとわかりやすくなったりします。

 
そして部屋が暗いと中が見えにくいので灯りはつけましょう。

僕はヘッドライトまで付けました…

あと真ん中まで縫い進めると手が入りにくくてイライラしますが、耐えて一針ずつ頑張りましょう。

そして前述したように、7倍の糸しか準備していなかったので長さが足りなくなってしまいました。

 
このような場合はここで一旦終わらせます。

とりあえずここまで反対側も縫ってしまってクロスステッチを完成させましょう。

 
特に難しいことはなく今までと同じ作業です。

表から反対の一つ下の穴に通して裏から戻して…

 
クロスステッチが完成していってニヤニヤ…

 
最後まで縫い進めるとこんな感じ。

 

ここで一旦結び目を作ってほどけないようにボンドで固定します。残りの糸も切っちゃいます。

 
あとはまた糸を準備して、足りないところを新しく縫いはじめるだけです。

糸が足りなかったとしてもはじめからやり直しなわけではありません。

完成

ということで完成です!!

今回紹介していませんが、刻印した革をカシメで付けてみました。

お好みでアクセント付けてもいいかもですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

はじめてのCB缶カバー作成だったので途中ちょっとした失敗がありましたが…

僕の失敗が誰かの成功のもとになれば幸いです。



コメント

  1. みどり より:

    初めまして、失礼します。
    CB缶カバーカッコいいですね。
    私もやかんの持ち手にカバーを作ろうと思っていたので、参考になりました。
    用意する革サイズは巻尺で測った円周より大きめにしないと駄目なんですね。気を付けたいと思います。
    また、クロスステッチも平面では縫ったことはありますが、円筒状で縫ったことがなかったので制作のイメージがわきました。ありがとうございます。

    • dac330 より:

      コメントありがとうございます!
      用意する革のサイズはどの作品を作るにしてもけっこう悩みますよね…
      僕はいつも実測よりやや大きめに裁断してから、実際に革で形を作ってみて余分なところを切っています。
      円筒状でのクロスステッチ、参考になったとのことで嬉しいです!記事にしてみてよかったです笑
      素敵な持ち手カバーになりますように~

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